不良在庫と税金の関係 LikeCompany

不良在庫と税金の関係

 

 

お客様の欲しいと思っている商品（需要のある商品）を作って販売すれば収入を得られますが、

原価のまま販売すると当然ながら利益が生まれませんので、原価に利益を上乗せして販売するのが商売の基本です。

普通に考えれば販売価格よりも安く仕入れることで利益を生み出せますが、あまりにも高い価格をつけると、

お客様に商品を買ってもらいづらくなり、ライバルにお客様を取られてしまいます。

 

 

仕入れ値を安く抑えるには？

 

売れると思った商品を一括で大量に仕入れをすることで、

１つあたりの単価を低くして販売すれば、お客様に安く販売しても利益が得られます。

 

しかし、うまくいく結果ばかりでないのが商売の難しさです。

不良在庫を抱えるリスクを考慮して仕入れなければなりません。このことは税金にも関係する問題です。

不良在庫とは、簡単に言うと売れ残ってストックされているということです。

人気があれば店頭に並べればすぐに売れてしまうでしょうが、流行していると評判のものでも予想に反して売れないケースが少なくありません。

これから人気が出ると意気込んで仕入れた賞品もお客様にまったく見向きもされないことはよくある話です。

需要がなければその在庫は店頭・倉庫等でいつまでも保管しておくことになってしまいます。

 

商品販売時に利益を計算しますが、販売価格に仕入れ値等経費を差し引けば簡単に利益を計算できます。

売上が１００万円だったとき、仕入れの経費が８０万円ならば差し引きすると２０万円の利益になります。

これで確定申告すれば２０万円に対する所得税等の税金が判明します。

後日納税しなければなりませんので、その分現金を用意する必要があります。

 

利益をそのまま自分のものにできないのが税制度が存在する国なのですが、

不良在庫を抱えると税金が高くなってしまうリスクがあることを知っておかなければ、

後に課税負担が重くのしかかることを想像できないでしょう。

 

在庫はその会社にとっての資産になります。商品を抱えたまま決算期を迎えると、

売れ残った在庫を資産として計上する必要があり、それを基に課税されるわけです。

例外があるものの、売れる売れないに関わらず在庫は資産として扱われるので注意が必要です。

 

８０万円分仕入れ、売上が１００万円で決算時の売れ残りを１０万円分だったとします。

この時に仕入れ賞品の原価を計算します。１００万円の売り上げに対し、原価は８０万円ではなく、

売れ残り１０万円を差し引き売上原価は７０万円となります。

売上が１００万円仕入れ値が８０万円であれば利益は２０万円になりますが、

決算では原価は７０万円ですので、１００万円から差し引きして利益が３０万円として計算されます。

これは売れ残り分がそのまま利益に加算されるという意味となり、

所得金額が加算された分税金の負担が増えるということです。

経費を所得から差し引けますので税の負担を軽減できますが限界がありますので、

不良在庫を抱えることは、将来的に売れるかどうかわからないにも関わらず、

税負担が増えるという商売上良くない状況であるということになります。

因みに前期の原価の繰越があれば、その分も加算されます。

税金の観点から、不良在庫を抱えるとリスクがとても大きくなります。

少ない在庫で将来大きな利益が見込めるなら税負担が大きくなっても意味がありますが、

基本的に良い状況ではないので決算日までに不良在庫はなくしてしまった方が良いでしょう。

よく行われる対策が値引きセールです。

ワゴンセールや処分セールなど消費者に対して驚くほど格安に商品を売る販売店がたくさんあります。

不良在庫を減らす効果があり、税負担を抑えられます。

お客様にとっては普段よりも大幅に安く商品を購入でき、大変喜ばれます。

お客様から好印象を持ってもらうのにあわせて税金対策ができる優れた方法です。

セールでも売れない商品は弊社（Like Company）のような在庫買取業者に売ったり、

廃棄して処分しましょう。

 

廃業の場合は業者から廃棄証明書をきちんと受け取ってください。